Eiji's profileUNDERWORLDBlogLists Tools Help

Blog


    次期ロシア大統領選

     ロシアのミロノフ上院議長は30日、大統領の任期を現行の「4年」から「5~7年間」に変更するため憲法改正に着手することを提案した。さらに、大統領3選禁止についても、「3期(可能な制度)を提案する」と述べた。
     これは、「ロシアのように広大な国では4年の大統領任期は短い」ということから、任期延長の必要性があるという。
     
     しかし、この大統領任期延長に関し、グリズロフ露下院議長は、「憲法改正を支持しない」と語り、大統領任期延長と3選容認に反対する考えを示した。
     
     結局は、「最終的に決断するのはプーチン大統領」だという。
     しかし、プーチン大統領にとっては、どちらでもいいのかもしれない。来年3月の大統領選にあわせて懸案のままとなっているガスプロムと国営石油大手ロスネフチの超大型合併を実現し、新たな巨大石油・ガス統合企業の総裁に就任する選択肢があるからだ。この分野を全面掌握すれば、巨額の納税で大統領を凌ぐ実質的な国家権限を行使でき、その場合、「プーチンにとっては、遠隔操作しやすい無職のナルイシキンが都合がよいのでは」との指摘があるというのだ。
     
     果たして、ロシアの次期大統領はどうなるのだろうか。
     
    (資料: 2007年3月31日 毎日新聞 『ロシア 「大統領 任期延長を」 上院議長 下院議長は反対表明』
             SAPIO 2007.4.11 『米韓台露「大統領選挙」秘情報 ロシア 市場経済派VSシロビキ派VS第3の候補 誰が勝っても「プーチン傀儡政権」』)

    軍の質

     2月、総額1890億ドル相当のロシア軍再建計画が発表された。「革命的」な新型ICBM(大陸間弾道ミサイル)や潜水艦、航空母艦、早期警戒レーダーシステム、謎のベールに包まれている「第5世代」戦闘機の開発をうたっている。
     大国ロシアの復活を目指すロシア。大国の座を取り戻すには、世界最強クラスの軍事力(またはそのイメージ)が必要になる。
     しかし、ロシアには大きな問題が立ちはだかっている。それは、徴兵される若い兵士の質と軍内部のいじめ、士官クラスに蔓延する汚職である。
     06年の新兵1万1000人の30%強は「精神的に不安定」で、10%は薬物やアルコール依存症、15%は病気または栄養不良だという。さらに、新兵の25%は父親の顔を知らず、3%は孤児だったという。
     
     やはり、一番の難題は、倫理になってくる。技術が高くても、それを使う側の質が高くなければ、世界からも国民からも支持されないのだから。
     
    (資料:Newsweek 2007.3.14 『牙をむいた ロシア軍のアキレス腱』)

    ロシアの航空

     「ロシアの飛行機はやばい」
    と、友人から聞いたことがある。
     友人が旅行した時のこと。行きの便でロシアの飛行機に乗ったという。機体は老朽化しているが、格安だったため仕方がないのだが、友人はそれでも、「なんで?」って笑いながら怒っていた。
     それは、目的地到着間際のこと。滑走路進入のため、旋回するのだが、その旋回がかなり強引だったという。さらに、着陸時、大きな衝撃と共に着陸したという。強引に着陸したわけだろう。そのおまけに、荷物が落ちてくる始末だったという。
     
     ロシア国内にはまともな訓練施設もないため、ロシアの航空会社が欧米製の飛行機を飛ばすためには英語もろくにわからない訓練生を一人3万ドルかけて外国に派遣しなければならないという。
     
     こういうことが原因なのだろうか。
     
    (資料:Newsweek 2007.2.28 『危なくない航空会社ランキング』)

    「毒殺」の過去を持つロシアの現在

     元FSBのアレクサンドル・リトビネンコ氏の毒殺事件で、ついに、英国は殺人事件として捜査を始めた。
     リトビネンコ氏の毒殺事件に関しては、ロシア政府の仕業だという説やプーチン大統領に罪を着せるために仕組まれたという説、リトビネンコ氏自身が毒を飲んだという説などがある。
     
     これらのいくつかの説があるわけであるが、注目はロシア政府の仕業であるという説だろう。ソ連時代の強権政府が崩壊し、ロシアになったのだが、ソ連のKGBの後継機関であるFSBも現在では、かなりの強権機関であるという。プーチン大統領自身、元KGBで、現在のロシアを牛耳っているというぐらい、権力を集中させているという。そのKGBの後継機関であるFSBであるが、KGBの頃から毒殺技術は世界でもトップクラスのプロであるというのだ。
     しかし、今回の毒殺事件では、毒殺に関する痕跡がいくつか見つかっている。このことは、プロであれば、毒物をもっと注意深く扱い、こんなに痕跡を残さないはずだということから、ロシア政府の関与に否定的な見方が強まっているという。
     
     これまで、反プーチン派の暗殺事件としては、2003年7月3日のY・シチュコチーヒン、2004年2月13日のZ・ヤンダルビエフ、2004年7月9日のP・クレブニコフ、2004年9月のV・ユーシェンコ、2006年9月13日のA・コズロフ、2006年10月7日のA・ポリトコフスカヤ、2006年11月18日のM・バイサロフ、2006年11月24日のY・ガイダルなどのこれらの人々も暗殺の標的になっており、中でも、Y・シチュコチーヒン、V・ユーシェンコ、Y・ガイダルは毒殺疑惑・毒殺がはかられたといわれる。
     これらがロシア政府によるかは謎に包まれているが、ロシアはソ連時代から毒殺が専売特許であるということは見逃せない。レーニン時代に秘密警察「チェーカー」が創設され、1921年に特殊な研究施設「カメラ」(と呼ばれる)を開設。そこで、『簡単に持ち運びができ、痕跡を残さない追跡不能な化合物』の開発が重視された。つまり、自然な死や病気のように見せるか、少なくとも医師や法医学者を惑わせる症状が出るようにしなければならない毒物である。
    (2006年12月13日のNewsweekより)
     
     ソ連時代からの「毒殺」の伝統、さらに、KGB出身のプーチン大統領による強権体制へのリトビネンコ氏、その周辺の、反発。
     「毒殺」の伝統を持つということを忘れてはならないだろう。
     
     この事件により、英国とロシアの関係はどうなるのだろうか。